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2022/05/23

わずかな改良で躍進する絵画|海外美術展の不都合な真実に勝つ

何年も前ですが、参加者からメールが届いて「美術をやめました」とありました。こちらが募集だけ担当した頃に何度も参加してくれた方ですが、「えっ、なぜ?」と一瞬感じながら、「やっぱりそうか」とも思いました。改良の余地があると気にとめていた作品だったのです。

海外美術展に出品するには、不都合な真実があります。日本より売れやすいのは、異色でトンガッた作品も欧州の人はよく見ている、キャパシティーの大きさです。一方で少しでも非凡を求められるのは、世界の作品が集まる地だからでしょう。

初期の企画ではすぐに限界が来ました。現地の人々の関心を誘う作品を増やすために『アート・マネージメント・システム』というオプションを用意しました。事前に作品を向上させると、現地での売却率は上がり読みは当たりました。

少しいじれば、欧州で売れる領域に容易に入る作品が日本に多くあります。そこでさらに『現代アート絵画塾』なる個人講習を開催し、個々の作家がパワーアップしやすい念入りなプログラムを用意しました。「こういう変化でずっとよくなる」を相談しながら探る作戦です。

最近、日本の通販で海外の作家をチェックすると、日本の作家の方がイケるのではと思えました。ただ日本の作品に共通した不足分があるのも確かで、美術の内外差はけっこう根深いように感じます。では、その内外差の原因は何か。

日本の展覧会が「コンテスト」(競技会)中心で、「フェア」(販売会)が乏しいのも一因だと推測しています。日本では「作品の立つ瀬」「どの目を意識するか」が内向きです。展覧会イコール即売会という欧州では、日本の作品は通じにくい。欧州向けの改良を考えています。
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