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2022/10/04

日本国は民主主義が実現している|朝廷と幕府の両立も要因では

「日本に民主主義は根づかなかった」の指摘が違う気がするのは、大きい不正選挙がない点と、国会議員が国民世論に反応して動く点です。ならば「失われた33年」の経済衰退と国力低下は何か?と言うなら、それも実は民意の反映です。

国民が政府に「景気を上げろ」と言う声は実は少ない。国民は「国の無駄づかいをなくせ」と言い続け、「国の無駄づかい」は政府支出を指し、無駄をなくすと通貨総量が増えず経済成長が止まります。だから『ジャパン・アズ・ナンバーワン』は平成元年の10年も前の昭和の話です。10年後に改革を始めると転落しました。

国は国民の願いどおり貧困化を進めています。この話はやめて民主主義に戻すと。民主主義の開始はルイ王朝を打倒したフランス革命とされます。近年、フランス人が「日本は民主主義が機能している」と言い出しました。日本国民が騒げば政治家が反応するから、うらやましがる声が続出しました。

民主主義は悪用され、翻弄されやすい欠点があります。第二次世界大戦に勝利した英チャーチル首相は「民主主義は最悪の政治形態らしい。これまでに試された全ての形態を別にすれば」と言いました。最悪だが、他よりはましという意味。

日本の民主主義の基盤は、江戸で確立した朝廷と幕府の分権もあるでしょう。朝廷は今の皇室で、国民のシンボル、代表、顔役みたいな役目といえます。政治家の部下が国民だ的な、悪しきヒエラルキーを薄めるのは皇帝や王というわけです。国会初日に天皇が宣言するだけで全然違う。

フランスの民主主義が不調な原因は、ルイ王朝の取りつぶしかも知れません。日本は二次大戦の敗戦でも皇室を温存し、交換条件が護国阻止の憲法と経済成長阻止の財政法です。悪性インフレで世界が付加価値税を下げて物価下げする中、日本のみ増税で物価高騰を強める奇行はその反映です。
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