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2023/06/16

努力した人が報われる社会は新たな選民思想|貨幣観の誤りで日本低落

新自由主義とグローバリズムに毒された日本人が今向かう理想の郷が「努力した人が報われる社会」です。これ実は優生思想や選民思想に傾斜した平成令和の日本人キャラと矛盾せず、むしろ相関して整合しています。なぜか。

「努力せよ」の命令に、皆様はイラッときたことはありませんか。学校の成績がよい人を称賛する時の共通認識にある「努力したから試験の成績が上」というあれ。当の努力して勝った者さえ「違うなあ」と感じたはず。

というのは、人間誰しも「努力する能力は持って生まれた才能ではないか」と感じる瞬間があるからです。「努力が楽にできる素質」が先天的に持って生まれたものなら、努力不足を叩くのはへたすれば差別的な言動です。ここに引っかかる。

動画サイトでよく特集される「地頭」の素質が人には厳然とあり、地頭を駆使する努力は足し算でなく、かけ算になっている疑いです。塾のプロ講師たちが指摘する「親の成績は子に遺伝する」の結論は、表に出しにくい真理らしい。

努力しやすい体質すら親から受け継ぐ確率が高いなら、子どもの人生の成否はトータル運しだいです。それを国が選別して、成果が低い者の資産を、成果が高い者へ移転する格差拡大バンザイの法律は危険な思想です。しかも、その場合の評価尺度は所得金額に徹しており、閉そく社会へまっしぐら。今が現にそう。

こうした選民思想が2020年代の日本で流行した理由もわかりきっていて、緊縮財政と消費税増税で通貨削減した官製デフレ不況で、円が貴重品だからです。その人が何円稼げるかのワン・バリューに走り、格言「貧すれば鈍する」のとおり。コロナでよけいに突出した、日本の困った財政経済トリアージ思考です。
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