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2015/03/31

マネージ・アンド・プロデュースの物語

美術家は誰だって作風が固定しているわけではなく、進化や変転、実験やぶれたりもあります。それがない安定した制作は、実は職人カテゴリーに属していて、それゆえ芸術の文脈にはなじまない場合も多い。今も有効なアルティスト対アルティザンの対称性です。

プロも良い情報を仕入れたいし、先生もまた先生役が欲しいもの。たびたび話題になってきた「伸びしろを残したままの作品」というのを、過去形に終わらせず前線の課題に変えていくところです。

そのマネージ・アンド・ブロデュースの入り口は、「ブランド絵はがき」です。作者が絵はがきにのせたい画像を、事務的に受付処理するのでなく、作戦から入ります。どの作品のどの部分を作家の看板にするかを、検討し合う方式です。

アーティストの大きい目標は、「本物の重み」だと思います。「普通」から脱出する意味。一心不乱に作って済む話ではないし、作風によって解決すべき次元も違うし。

ところで、かつての芸術運動、たとえばシュールレアリスム時代に、美術家は意見交換の場を持ち、異種ジャンル間の交流もあったようです。

それに対して、何でもご自由にどうぞ、誰もじゃましませんという現代では、美術家は不干渉の気楽さの陰で、行き詰まりを解決させにくい問題があります。かといって、模範作品との差異を欠点とみなす審査で、自分の発見にはつながらないし。合否や切り捨てに他人の手を借りても非建設的。
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